緩和ケアと観相学・緩和ケアと実感(9)@頂光・ヒールエナジー

生命を強く大きくすることが身近な務め。
小さなきっかけ。
何事も始まりはきっかけ。
きっかけから
的にあてるために引き金を引ける。
引くことに繋げる。
生命を強く大きくする取り組みのテーマに「実感」がある。

「今置かれている現実は心と体の混沌をもたらす」
緩和ケアでケアをしていると
混沌としている人と関わる事が多く
混沌に一筋の光をあてるキッカケに「実感」があることをよく経験します。



看護側はシャワー浴ではなく介護浴に進めたいと考えていた男性患者との話です。


身体が寒いと心まで縮む。

体が寒くウイスキーを飲むが体の芯は温まらない。

寒いから毛布をかぶって体を丸めるけれど
少しすると肌が痒くなる。

どうしたら温まるのか。

今日外は暑そうだね。

はい。今日は暖かい日です。



これが部屋に入って初めの会話です。



この方は
下半身の浮腫が強く(膝下)皮膚の所々からリンパ漏がある。
だるさ
腹部の張り
不安もありイライラしている男性患者です。


リンパ漏
人間の皮膚も魚の鱗のように形が整列していて
整列している境目が
浮腫みがひどければ亀裂に向かい
皮膚下にあるリンパ液が涙粒を漏らすように体から漏れている状態です。


イライラしているので会話はありません。
ですがマッサージ中、腸の動きを感じ初めてから発語が出初めます。



腸が動けばガスが出る。ありがたい。

胃の辺りに血行を感じる人もいますよ。

僕は胃を取っているからわからない。
でも足を触っているだけなのに、この辺り(下腹部)が温かい。

実感が欲しいので強く入ってほしい。

浮腫みすぎて、
足の感覚が無くて、
痺れていて。

実感。わかりました。

(片足が終わるとほぼ同じ事を人は行います。
指を動かし足首を動かし、自分の実感を確認するのです)


指の実感がある。
こうゆう気持ちになるんだ。

もう一方の足も行っていいですか。

これを知らないで過ごしてしまうところだったんだ。
(とベット上で患者は🙌(バンザイ)の形を最後まで行いマッサージは続きます)



体が温まると気持ちも晴れ晴れする。

顔色。頬に赤味が差していい色ですよ。



先生がいない時、
どうしたら体が温まりますか。

お風呂は水圧が体にかかるから早く温まりますよ。

介護浴お願いしようかな。

伝えておきますね。





 
観相学を使った「顔の取り扱い説明書」』
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P124~P125に
【】で囲んだ内容

F Frustration 欲求不満
A Aggressiveness 方向の違った攻撃性
I Insecurity 不安感
L Loneliness 孤独感
U Uncertainty 不確実さ
R Resentment 怒り
E Emptiness 空虚感


がありますが
この方のこの時【】失敗Failura のA , I , L ,R ,の項目が多い状態から 

    ⇓ 

この方の【】成功Success のS ,C ,の項目へ移っていく状態

S Sense of purpose 目的意識
U Understanding 理解力
C Courage 勇気
C Charity 思いやり
S(e)Self-esteem 自尊心
S Self-confidence 自信
S Self-acceptance 自己受容

(その人の力の大きさにあった)の姿がありました。



困難や逆境に対して
心身ともに満足している状態を維持しながら
希望を失わず対応していく際
実感は必要で実感は人にきっかけを与えます。


緩和ケアでの出来事をもとに書いていますが
心理学は今
負の側面を「癒す」という方向性から
「人間の強さの発現」を研究されるようになっているらしいですね。


生命を強く大きくするには乗り越える精神の力がテーマになる。
私は(多くの)経験から
「実感」はその際の大切なテーマになり
きっかけになると思っています。


先日ヒールエナジーの意味をお客様がたずねられました。
ヒールエナジー
ヒール→癒す
エナジー(エネルギー)→元気(になる)
を合わせ1996年ここをオープンする際につくった造語です。

人は適切にケアすれば元気になる事をこの場でも多く見てきました。
これからも
五感全体で知る
元気になれる
体験を提供することに努めていきたいと思います。