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緩和ケアと観相学と口元(6)@頂光★ヒールエナジー

前回から引き続き口元の話。
緩和ケアで「そうだよね」と思い、ここに残しておこうかと。

脳腫瘍でレベル変動がある80代女性の付き添いをされていた80代のご主人。
窓際の椅子に座り
ベットに寝ている奥様に話しかけるご主人との話です。

ご主人:A と 私:B の会話です

B1「足のマッサージ入りましょうか」

~布団から足元を出すと~

B2「足温かいですね」
A1「なんで熱いんやろう。わからへん。大丈夫やろか」
B3「熱はないんですね」
A2「ないけどいつも熱い。なんでやろ」
B4「なんでやろね」
A3「先生も特に言わないけど、気になってる」

~私は足を触りながら~。

B5「気になってるんですね。マッサージどうします」
A4「何でもトライしたい。
 どうしてもダメと分かっている事は行わない方がいいが、
 何かあるかもしれないと1%でも思える事は行動したい」

A5「いつ何時も提案してほしい。先生にもそう言っている」
A6「奇跡は滅多に無いものだけど無いと言い切りたくない」

~力強く話をされた後、移動し、奥様の顔近くにて~

A7「男は気持ちはあるけど直接何かをしてあげる。手をだす事に慣れていないから出来ない」
A8「でも何かしてあげたいんだよ」

~顔を見ながら奥様に話をされます~

~奥様の口元の変動・急な歪み。その姿に慣れてはおられる~

でもご主人の気になる事は
「なぜ入歯を入れてはいけないのか?」と私とは違う観点でした。

B6「今も急に舌が出ましたね。
 (入歯の)誤飲がないように。
 ケガをしないように安全の為なんですよ」

B7「お母さんだけでなく他の部屋の人も入歯入っていない人、いますよ」

~奥様の髪の毛をなでながら~

A9「なんでこんな顔になったんやろう・・・って思っていて。
 あんなに活躍していた人が。
 見た目で顔が変わるから可哀想で」

A10「家で食卓であれこれしてもらってきた。思い出すのは隣に座りしゃべってた、いつもの顔」
A11「帰ってごはんを食べて食卓で、いつも並んで座ってた横を見て思う」

~ご主人の思いを聞きながら~

A12「見た目で顔が変わるから可哀想と思っていた。
 医療面で必要なら。
 納得すると安心する」

と言い定位置である窓際の椅子に戻り優しい目で奥様を見ておられました。

人は顔を見る。
そこに顔があるから。
そこから状態を読み取っている。
そして苦しむ。
それが感情。
人の情。

A13「なって体験してしかわからない」

多くの患者や家族は医療のことはわからない。
でも以前との違いはわかる。

なかなか聞けない。
些細なこと。
でも些細なことが気になる。

納得していないのは医療のことではなく
自分の思いとのズレ。
そんな風に思うのです。

A14「人のお役に立つ仕事をいつもしてきた人なんだよ」

昔から顔にまつわる言葉で
目凹に馬鹿なしと言う言葉があります。
話を聞きながら、
浮腫んでいるけどわかる、眉と頬の骨格の高さを見て
「聡明な女性だったのかな」と聞いていました。


なぜこの話を残しておこうと思ったか。


もう既に始まっている都道府県も多いのでしょうね。
癌のファイル。
お薬手帳と同じように
医療情報を医療機関に自分で提出し受診するシステム。

在宅益々多くなりますね。


患者や家族側から見た
普段と違う。
という事への思いへのズレは
些細なことではない。


手元に医療情報を持っていれば
分からなくてもファイルを開き目を見開いて原因を探す。
そのズレを埋めたい思いから。

私はそうでした。

そして若い人とお年寄りとは聞きたいこと言いたいことが違う。
といつも思うのです。

沢山の方と話す中で思うのです。、
腑に落ちる安心」が欲しい。
最終的には。


都道府県によりファイルの中身は違うらしいですね。
些細な事も聞けて、
納得・安心に繋がるシステムに今後なっていくといいですね。