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観相学と緩和ケア・心の態度を変える(5)@頂光ヒールエナジー

沢山の出会いの中でも印象に残っている
40代前半。
ある男性患者さんの話です。


「心の態度を変える場合がある」
ある場所でこの事を話す予定で、その事もあり、
この話をここでも残しておこうと思いました。

「私の写真を使って下さい」
「私はもっとケアを受けたい」

という男性患者の代弁者になり、
京都滋賀の医療者の研究会で発表後、
「そんな意見があるのなら」と、
ボランティアを受け入れようという先生の理解が増え、
当時、地方ではいち早く滋賀県内に、
ボランティア活動の場が広まったと記憶しています。

この男性の顔の目立つ所。観相学では「丸目」
丸目とは現実主義の人。
「今・ここ」と身近なものに焦点をあてる事が得意な人。
その事を幼い頃から数多く行ってきた人。

苦しみ・怒り・辛さで、その丸目が更に開き、
四白眼で迫るように、
苦しみ・怒り・辛さの感情を出す人でした。

三白眼とは目の中に白い箇所が3つの事。
四白眼とは目の中に白い箇所が4つの事
そしてこの方は丸目。
仁王門に居る仁王さんの目の開きに似た形相でした。

背景に、
結婚を誓う婚約者がいて、
そろそろと思う時に癌になり、今ある姿でした。

今の姿とは、
足の浮腫みが末端にかけ強く、
弾性ストッキング・バンテージも効かず、
歩けずの姿。

10年以上前の話ですから
今程薬が進歩していない頃で、
浮腫む姿を「醜い」と言い、
「この醜い姿を、自分を、婚約者に見せたくない」と言い、
思いとも戦っていた人でした。

「こうありたい  でも今は  こうである」
この矛盾した思いを抱く事・時は
病気がある・ない・拘らず
どんな人にもあるものです。

人に「思い・願い・価値観」がある以上
抱く事がある、抱く時がある
そのズレが大きくなるほど苦しみは大きい。

この男性は、苦しくなる、感情が出る、と共に目が丸く大きく開く人でした。

次まで2週間待たないといけない。
「待てない」
男性は怒りをぶつけてきます。
「なんでもっと来てくれないんだ」
「彼女に少しでもいい姿で会いたい」
苦しみをぶつけてきます。

当時ボランティアは私一人でした。
「この取り組みは始まったばかりで、
貴方の望みをかなえるには活動を理解してもらう必要がいる」

そのやり取りから
「私の写真を使って下さい」となり、
「醜い」といっていた足の「写真を撮れ」と指示し、
自分から行動の形態を変え、
浮腫みの緩和を支えるスタッフとのコミニケーションの形態も変わっていきました。

行動の形態を変える事は
相手との関係が変わる
自分を取り巻く雰囲気が変わる
自分の感情が変わる。

短い時間でしたが、
実際に男性が病室で過ごす雰囲気は変わり、
感情が変わるから顔も変わっていきました。

目をむく表情も無くなっていきました。

そして先生が尽力し、
声をかけ人数は増え、
2週間待たないでもケアが受けれるようになり、
一時期は全国でもボランティアが一番多い病院とまでなりました。

実際結婚には至りませんでしたが、
婚約者との時間、愛犬との時間を過ごす事も出来ました。


この方から私は1つ学びました。
人は動かせない
でも人は動く
そこに別の未来があれば。

この人には具体的なイメージがありました。
こういう姿で足で彼女に会いたい。
目標を達成するために賛同者を動かし障害を取り除く事をした。
偉業です。
それは全て「心の態度を変える」から始まった。
心の態度を変えると周りも変わり不思議と顔も変わる。
その事を体験、そして実感した思い出です。