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緩和ケアと観相学と眉(4)@頂光★ヒールエナジー

緩和ケアに来てすぐの頃は何事も前例がなく手探りで行う日々が続いていました。
その頃30代前半の女性患者さんが教えてくれた事は今も私の基準の1つとなっています。

今日は眉の話です。

「眉を曇らせる」と言うことわざもありますが
眉は様々な事を察知しセンサーのような事を行います。

彼女は若くそして様子がよくわかる眉の動きをする人でした。

「ずっと腰が痛くて」
「痛いから整骨院でいつもマッサージをしてもらっていた」
「痛くて治らなくておかしいなと思って」

お会いした時は痩せてお腹が腹水で張っている状態で
「辛いし寝れないし」
彼女の眉間は力が常に抜けない状態でした。

その姿をお母様は心配そうな顔で見守るしかない。
その様な状態でした。

緩和ケアでお会いする多くの人は
眉間の力が抜ける
呼吸が深くなる
頬の色がよくなる
そして表情の変化が現れるという流れがあります。

彼女の時は眉間にくっきり深く入った紋
観相学では皺のことを紋と言います)
の緩和と共に腹部の縦揺れが激しく動き
腹式呼吸とともに眉間の紋が無くなっていきました。

「寝れない」
と言っていましたが今深く寝れている。

腹式呼吸がしっかりできた副産物で
腹水で腫れたお腹が少し小さくなりパジャマが緩みます。

深く寝ているので本人はまだその事を知りません。
でもお母様はその様子を見ています。

「険しい顔ではなくなっている」
「寝てる」
「お腹周りが小さくなっている」

寝姿の娘を見てお母様の顔が緩みます。

本人が目を開けて
「お腹が小さい」と歓喜され
お母様は頷いておられます。

当時は酸素の値を前後測定していました。

紋の無くなった顔で測定すると
数値は心配のない範囲に変化していました。

それを見てお母様は娘に見えない場所で安堵の顔になり
でも崩れられないと言わんがばかりに
眉をハの字に口は一文字
その場を踏ん張っておられました。

初め私も彼女もお母様も全員眉に力が入っていました。
途中から連鎖で眉の表情が変わりました。
リレーするように三人とも。

「少しでも長く元気でいてほしいと思っています」

患者さんのご家族さんからよく聞く言葉です。
背景に患者さんは倦怠感や辛さがあり
それを家族は見ています。
そして家族も緊張し疲れています。
家族に1人病人があると家族の営みのリズムが変わります。
1人1人が頑張るになるし頑張るがしんどくなる。
又その事を病気になった側の人はよく見ています。

傾聴をするとその事がよくわかります。

力を抜いた顔創りをしてから私は病室に入るようにしています。
病室前の消毒液を手にする時
眉を外に伸ばし眉間を緩めてから入るようになったのは
彼女が顔と体の関係を数値で教えてくれたからです。

顔はイメージ。
そのイメージを相手は見ている。
そしてイメージは感情面に影響を与える。

自分の顔は周りのためにもある。
私から始めるいい顔。
大切だなと講座でも伝えています。